怒った子供だった
大人になって行った専門学校の心理学の授業で
子供の心理についてがあって、母親と離れ離れになって、やっと再会できた時
子供の反応には3通りある、と
ひとつは、「お母さーん!」と呼びながら、母親に駆け寄って抱き着いて喜ぶ
ふたつめは・・・うーん、憶えてない・・駆け寄って、泣くんだったかな・・・?
みっつめは、何も言わずにそこに立ち尽くす、もしくは背を向けて歩き出す
クラスメイトがいっぱいいる授業中なのに、その場で泣きそうになった
私は3番目なのだ
みっつめの子供に、すねていじけた幼い自分が重なって、目頭が熱くなって、鼻の奥がツーンとした
母がいつもそばにいてくれないのが、寂しくて、悲しかったはずなのに
私はその悲しみじゃなく、怒りを出す子供だった
小学校にあがるかあがらないかの時
気に入らないことがあって、正座していた祖母の膝を、畳に寝転がった自分の足で思いっきり何度も何度も蹴飛ばして、よろけた祖母は柱のカドに頭を打ちつけて、切り、何針か縫った
デパートで欲しいモノを買ってもらえず、売り場の床に座り込んで、足をダンダンやって、泣きわめいた
中学の頃、親と言い合いになって、2階の踊り場から下にいる親に向かって
「私の友達は、本だけなんだからーっ!」と怒り狂って叫んだ
本か何か投げつけたかも
自分の周りにどんどん壁を築いていった
城塞から出る時は、鎧兜に身を固めて、自分を守った
その時は、そんなことしてるとは思いもしなかったが
今、振り返ると、それが見える