チャールズ三世の戴冠式
今日はイギリス、チャールズ三世の戴冠式だった
アメリカ西海岸とロンドンの時差は、最悪
戴冠式が始まった土曜の午前11時は、西海岸の午前3時
それでも、起きて見た
去年のエリザベス女王の国葬と比較すると
さすがに祝賀行事だけあって、参列者の装いもカラフルだし
ご当人たちの衣装や装飾品もきらびやかで
飽きることなく見入った
儀式の最中のチャールズ三世とカミラ王妃の表情をみていたら
このふたりは、国王とその妃という重責がついにわが身に巡ってきたことに
憂鬱になっているように、私には見えた
戴冠の儀式は、すべてがキリスト教が基盤の宗教的なもので
ひとつひとつの儀式が
王としての、ものすごい覚悟を迫られている気がした
心の中では、こんな責務、引き受けたくないんじゃないか
できることなら、逃げ出したいんじゃないか
年老いた彼の表情を見ていると、そう思えてならない
私だったら、パニックになって、逃げ出してしまいそうなほどのプレッシャーを感じた
(比べること自体、おかしいけど)
でも、彼は小さな頃から、将来は王になるとわかって生きてきたんだから
そりゃ、それなりに覚悟は出来ているし、準備してきたんだから
きっと大丈夫なんだろう
こういう立場だからこそ、愛する女性がそばにいて支えてくれる必要があるんだな、と思う
他にも、相談できる人たちが大勢いるんだろうし
そうじゃなきゃ、こんな大きな責任ひとりで背負うなんて無理よね
悲嘆にくれ、若くして亡くなったダイアナさんにはとても気の毒だけど、チャールズ国王にとってカミラ夫人がその心のよりどころなんだとしたら、もうそれは仕方がない、というか一緒にいないと無理だよね
日本の天皇陛下も同じ
あの方も、神道の神主さまの頭ですから
そういう意味では、皇室も含めて、世界各国の王室の人たちは、国は違っても共通する特殊で複雑で、難しい自分たちの立場をお互いによく理解できるのかもね
一般市民にはわからないもん
憂鬱そうだったチャールズ国王の表情が、緩んだなぁと感じたのは
戴冠式とパレードが終わった後、バッキンガム宮殿の裏庭でのロイヤルサルートの時だった