はりぼてタコのひとりごと

(旧)なめたらいかんぜよ!タコの毒吐きブログ

あんたのせいだ

今、改めて感じていること

 

長いこと、私を精神的に苦しめてきたのは、父の言葉の暴力だと信じてきたけれど

実は、もっと深いところで、私の心を苛んでいたのは、母との関係だった

 

私には、子供時代の記憶があまりなく

母との記憶も数えるほどしか、思い出せない

そして、そのほとんどは、楽しい記憶ではなく、母が私に気づかなかったり

母が言ったことに突き放されたように感じて、怒りに震えたり

そんなのばかりだ

 

そうじゃない思い出は、小学校高学年の時、母とデパートへ行った帰りに

おぜんざいを食べたことくらい ついてきた塩昆布のことを覚えてる

それだって、楽しかったというよりも、ニュートラルだ

 

「ママ、大好き」と思った記憶がない

目覚めても家にいない母

おんぶされて、おしゃべりしたのも

近所の家のちゃぶ台にあったお漬物を、身を乗り出して私が食べた、と笑ったのも

寝る前にお話しをしてくれたのも

セーターを編んでくれたのも

浴衣を縫ってくれたのも

もっと大きくなってから、新聞に入ってきた洋服屋さんの広告を見ながら「どれがいい?」と遊んだのも

梅酒でかき氷をこしらえてくれたのも

門限に遅れて締め出された時、玄関の鍵を開けてくれたのも

全部、おばあちゃんだった

 

母よ、あんたはどこにいたんだ?

あんたは、私が祖母とあれこれやるのを、ただ遠巻きにしてみてただけなのか?

姑にはじめての子どもを取られて、ただ指をくわえていたのか?

そして、10年後に「そんなはずじゃなかった」のに、生まれてきたもうひとりの娘に

今度こそは姑に取られまい、とがんばったのか?

あんたにとって、私は、いったい何だったの?

 

どうして私は、不登校とか拒食症とか、引きこもりになれなかったんだろう

ぐちゃぐちゃな心の中を隠して、外では何事もなかったかのように振る舞い

家では、不機嫌な顔をして、冷たく、親を突き放して

真面目に中学、高校に通い、なぜ行くのか意味もわからぬまま、行きたいと思ってもいなかった大学も出て

何がしたいのかもわからぬまま、かろうじて受かった企業に就職し

はた目からみたら、上手く行っているように見えたはず

 

今になって、何もやる気がしない日々がやってきた

 

あんたのせいだ

わかってるの?

 

生きている間に、言ってやりたかった