木田恵子さん
どういう経緯だったか、すでに思い出せないのですが
精神分析家の木田恵子さんという人のことを知りました,
残念ながら、ずいぶん前に他界しておられます
今、ご存命だったら、102歳
これから自分を育て直すのだから、どうやったらいいのかわかるかもしれない
自分のために役に立つかどうかわからないけど
だめもとでも、ぜひ読んでみたい!
そう思って、アマゾンなどのネットで探しましたが
本そのものが古くて、ほとんどが中古本
値段が安いのは有難く
日本の友達に頼んで、彼女の所に配達してもらい、合計9冊、クロネコ便でこっちへ送ってもらいました
読み始めて、納得することが山ほどあり
そうだったのか・・・と本を閉じて、自分の過去を振り返ることもあり
ただ、どうしても思ってしまうのが
ああ、やっぱり還暦すぎてからじゃ、もう遅すぎる・・・
不登校になった子どもや会社に行けなくなった引きこもりやうつの20代、30代、40代の人たちなら、まだまだ先があり
「育て直し」という言葉も、あてはまるでしょうが
60過ぎた、いわばおばあさんに片足突っ込んだ私が、今更「自分の育て直し」なんて
やっぱり無理なことなんだ
と思えてきます
このまま、鬱々としたまま、残りの日々を数えて暮らすのかな
いろんな意味で、「あきらめる」ことが必要なのかな
私がもっと若かった時に、木田さんに精神分析してもらいたかった
3年かかっても、お願いしたかった
でも、それはどんなに願っても、叶わないこと
ほんとにこれこそ、あきらめるしかないことで、木田さんとは何の接点も持ちえない
そんな思いを持ちながら、この「贈るこころ」の表紙を開いたら
なんと、木田さんご本人直筆の文字が、そこにありました
さらに、贈呈にあたってのご本人からのひと言が、一筆書きにしたためてあり
こんなこともあるんだ・・・と